▶シニアのためのスマホ超入門講座「第8話 スマホはこんなに便利」

第8話 スマホはこんなに便利

私が最初にスマホを買ったのは2009年でしたが、当時、草花などのホームページを作っていたのですが、デジカメで写真を撮ってSDカードに落として、それをパソコンに読み込ませてホームページに反映させるという、面倒なことをやっていました。最初にスマホが便利だと思ったのは、カメラを内蔵していて、その場で処理ができてホームページ投稿の作業が簡略化出来たことです。スマホは、いつも持ち歩いていますのでシャッターチャンスを逃すことはありません。今では、ほとんど毎日、写真を撮ってはリアルタイムでFacebookにアップしています。スマホを持つようになってデジカメやビデオカメラは使わなくなりました。スマホには音声を録音する機能がありますので、ボイスレコーダもホコリをかぶっています。(20201010 廣瀬)

私は、ひどい方向音痴で地下鉄の出口を間違えて、東京の真ん中で迷子になったことが何度もあります。スマホには、Googleマップなどの地図アプリが付いています。これにはナビの機能があって、行きたいところを検索して、経路選択というボタンを押すと目的地まで連れて行ってくれます。自動車についているカーナビとほとんど遜色ない機能が搭載されています。スマホを使うようになってから迷子になることがなくなりました。最近は、自転車にスマホを装着して知らない道を走り回っています。

パソコンでも使えますが、乗換案内のアプリは重宝しています。以前は、旅行に行くときは分厚い時刻表とにらめっこして計画を練ったものです。スマホの乗換案内のアプリを使えば、出発地と目的地を入れて、運賃の安い順、乗り換え回数の少ない順、目的地までの到達時間の早い順などの条件を入れ検索すれば、そのとおりの結果を表示してくれます。通勤時も使うので最もよく使うソフトです。時刻表は、版が古いと時刻が違っているということがありましたが、乗換案内のアプリにはそれがありません。

今は、YOUTUBEにクラシックなどの有名な曲がアップされていますので、スマホで聴くことができます。家で聴く場合は、スマホのスピーカーは小さくて音が良くありませんので、イヤホン出力をステレオ装置につなげると、良い音で音楽を楽しむことが出来ます。そもそもデジタルなのでソースの音は良いのです。メロディーは分かっても曲名が分からないという場合がありますが、そんなときは曲を検索してくれるソフトを使えば調べてくれます。スマホのマイクでメロディを口ずさむと曲名を表示してくれます。映画もスマホで観ています。スマホでは画面が小さいので、居間の40インチのテレビに画面を映し出しています。スマホとテレビを接続する装置は、色々と販売されています。

よく使うのが天気予報です。金沢区などを指定してピンポイントで天気を知ることができます。また、上空の雲の動きをリアルタイムで表示するサイトもあります。それを見ていれば雨雲がいつごろ来て、いつごろ晴れるかなどの見当がつきます。気圧を調べるソフトもありますので、大型の台風が近づいてきたときなどは、この気圧計を見ていれば台風の動向が分かります。登山の時に高度を知る時などにも使えます。スマホには、かなり正確な気圧計や加速度計が内蔵されています。

翻訳のソフトもお世話になっています。海外のサイトを観ていて英語の文献の日本語訳が欲しいときなどは、翻訳ソフトにかけると自然な日本語に翻訳してくれます。昔は、たどたどしい日本語でしたが、最近は、ずいぶん自然になりました。これは、AIの技術を取り入れているからです。今後も、どんどん精度が上がると思います。究極的には、スマホに向かってしゃべると流暢な英語を喋ってくれるようになると思います。紙の文献の場合は、OCRにかけて文字認識をしてテキストに変換してから翻訳ソフトにかけます。OCRの文字認識も精度が上がっています。活字の文字認識なら認識率は9割以上ではないかと思います。

AIの技術を取り入れた機能として、スマホに内蔵された人工知能があります。iPhoneの場合は、”ヘイ、Siri、この近くにコンビニはあるかな?”などと問いかけると、”コンビニが2店舗見つかりました。見つかったのは、こちらです。”と若い女性の声で返事をしてくれて、近くのコンビニを表示してくれます。Siriというのは、iPhoneに内蔵された人工知能の名前です。また、名前のわからない草花の写真を撮ってボタンを押すと名前を検索してくれるアプリもあります。これらの機能は、ネット上の膨大なデータを瞬時に検索して答えを導き出しているのです。スマホは、このようにアシスタントとしても使うことができます。

スマホの欠点の一つがキーボードだと思います。画面に表示された小さなキーボードの文字を打つのが苦手だと言う人が多いと思います。ちょっとした文章であれば我慢できますが、長文の入力には無理があります。そこで、私は長文の入力をするときは携帯用のスマホ対応のキーボードを使っています。出先や電車の中で良いアイデアが思いつくことがあります。そんなときは忘れないうちにスマホに入力しておけば消えてしまうことはありません。スケジュールなどは電車の中で、このキーボードを使って打ち込んでしまうことが多いです。アイデアが生まれる場所は、馬上、枕上、厠上と言われていますが、スマホを持っていれば、どこでも思いついたアイデアを記録できて、たいへん重宝します。

スマホは、とにかく便利です。ここで紹介した使い方はほんの一部で、まだまだ、色々な用途があります。私もそうですが、歳を重ねるごとに記憶力が衰えて物忘れが激しくなります。私は、それは自然の摂理として仕方のないことと諦めています。その記憶の衰えをスマホで補うことができると思っています。記憶力を助ける二次記憶装置として、頭の回転を補う外部処理装置としてスマホを活用されたらいかがでしょうか。みなさんも工夫してスマホを使ってみてください。生活が豊かになり、今までと違った世界が見えてくるのではないかと思います。

【シニアのためのスマホ超入門講座】
第1話 ネット社会はどのようにして出来たか
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/07/no1/
第2話 インターネットの始まりはきな臭い
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/09/no2/
第3話 コンピュータが丸ビルから手のひらの大きさになるまで
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/16/no3/
第4話 スマホはひとりの若者の夢想から始まった
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/30/no4/
第5話 スマホとパソコンはどう違うの?
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/09/05/no5/
第6話 スマホやパソコンの使い方の極意
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/09/08/no6/
第7話 スマホにも戸締まりが必要だ
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/09/12/no7/
第8話 スマホはこんなに便利
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/10/10/no8/
第9話 Facebookのススメ
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/12/26/facebook/
第10話 サイバーセキュリティのお話
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2021/03/20/taisaku/
第11話 パソコンやインターネットを生み出したカウンターカルチャー
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2021/06/26/culture/
第12話 ビデオ会議システム「Zoom」のお話
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2021/07/08/zoom/

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