▶シニアのためのスマホ超入門講座「第6話 スマホやパソコンを取り扱う上での作法」

▶シニアのためのスマホ超入門講座「第6話 スマホやパソコンを取り扱う上での作法」

作法と言っても、ワードやエクセルの使い方を解説するわけではありません。ここでは、パソコンやスマホと付き合っていくためのちょっとした秘訣をお話したいと思います。

●パソコンが難しかったらスマホやタブレットがあるじゃないか
この歳になってパソコンの操作を憶える気はない、と諦めているシニアの方の声をお聞きすることがあります。チョット待ってください。スティーブ・ジョブズの、The computer for the rest of us.というキャッチコピーを思い出してください。エンジニアでなく普通の人のためのコンピュータということです。パソコンの面倒な機能を取り去ってシンプルに使いやすくして取り残されていた人たちのために作られたコンピュータがスマホなのです。パソコンに挫折した人は、ぜひ、スマホやタブレットにチャレンジしてみてください。

●ノートパソコンは停電対策済み
パソコンは、電源が切れたら今まで編集していたデータは全て消えます。近くで雷がなっているような時は、停電になるときがありますので気をつけてください。頻繁にセーブしておくことをオススメします。また、子どもがいるご家庭では、パソコンの電源ケーブに足を引っ掛けたりする事故もありますので注意が必要です。こんな時、ノートパソコンであれば安心です。バッテリーを内蔵しているので、電源ケーブルが抜かれたり、停電になっても何時間かは大丈夫なので、その間にデータをディスクにセーブすれば助かります。ノートパソコンの画面が小さくて見にくい場合は、最近の液晶テレビはHDMIなどのパソコンと接続できる端子を持っていますので、液晶テレビをモニター代わりにすることが出来ます。これでYOUTUBEなどを見ると音が良いことに驚きます。

●打った文章が消えても大丈夫
文字を打っていて削除キーを間違えて押してしまって文章が消えてしまったと慌てる人がいますが、パソコンには、UNDO(やり直す)という機能があります。コントロールキーを押しながらZキーを押すと直前の操作を取り消すことができます。この操作を知っていれば、間違えても慌てる必要はありません。パソコンの設計者は、人間は間違うものである、ということを理解していたのだと思います。間違ってもやり直せばいいじゃないか、間違いを恐れずに前に進みなさいと言っています。iPhoneは、端末自体を振って直前操作を取り消すことが出来ます。Androidはアプリで対応するようです。

●フリーズしても慌てない
パソコンは、たまに、キーを押しても何にも反応しなくなることがあります。固まったとか、ハングアップ、フリーズ(凍りつく)などと呼びます。飛行機や自動車のコンピュータはほとんどフリーズしないように作ってあります。パソコンがフリーズするのは、製品テストが完全でないということもありますが、キーボードやマウスを人間がいじるので、設計者が想定していなかった思いもよらない操作をするからです。フリーズの原因は、一時的なメモリー領域に想定外のコードが書き込まれた時に起こる現象なので、リスタートして一時的なメモリーをクリアすればほとんど直ります。何度もフリーズを繰り返すようでしたら、どこかのハードウエアの故障が疑われます。

●コピペはパソコンの命
論文のコピペ問題が話題になったことがありますが、パソコンからコピペの機能を無くしたら価値は半減します。人が書いた文章を無断でコピペするから著作権の侵害になるのであって、自分の書いた文章であれば、何度コピペしても問題はありません。私は、文章の推敲をする時は、このコピペの機能を存分に使っています。かれこれ、30年近くパソコンを扱っていますので、パソコンの中には膨大な文章が残っています。その文章をコピペして新しい文章作りに活用しています。コピペのおかげで時間の節約になっています。

●悩んでも仕方ないことは悩まない
パソコンがうまく動かないと言って、考え込んでいる人がいますが、いくら考えても分からないことがほとんどです。何でフリーズしたかなどは、膨大なデータを分析しない限り分かりません。分かったとしても、それほどの意味はありません。動作がおかしいなと思ったら、ひとまずはリスタートすれば良いのです。それで上手く動いたら良しとしましょう。ワードやエクセルの操作で分からないことがあったら知っている人に聞くのがいちばんです。ソフトウエアは人が作っているのですから、作った人でないと分からないことがほとんどです。分かりにくいソフトウエアは設計者の配慮不足ということが多いのです。そんなことで悩んでも仕方ありません。

●分からないことはGoogleに聞く
何かわからないことが出てきて近くに詳しい人がいない場合は、Googleで検索して聞きましょう。YAHOO!知恵袋などの大量の書き込みがあります。ソフトウエアを使っていて、思うように動かないような場合は、検索すると同じような問題があって、それを解決したという記事が見つかることがあります。悩んでいることはみんな同じなんです。メーカーのソフトウエアのミスであることも多いので悩んでいるより聞いてしまった方が早いです。また、難しい漢字などもGoogleに聞くとすぐに意味が分かります。私は、”〜とは”、でよく検索しています。昔は、辞書を片手に勉強していましたが、今は、スマホの検索画面を見ながら本を読んでいます。でも、検索結果が全て正しいわけではありませんので注意が必要です。

●パソコンは壊れるもの
ディスプレイは暗くなったり、キーボードはキートップが剥がれたりして使えなくなります。諸行無常、形あるものは必ず壊れます。このように目に見えるところの故障は対処しやすいのですが、ハードディスクが故障して中身が全部消えてしまうというのが一番困ります。頭の中が真っ白になって2〜3日は立ち直れません。ハードディスクは、高速で円盤が回転していますので、回転軸が摩耗したりして突然壊れます。定期的に外付けのハードディスクにバックアップをとったり、クラウドに置いたりしておく必要があります。スマホやタブレットは、キーボードなどの壊れやすい部品がなく、ハードディスクのように物理的なアクセスが一切ない不揮発性メモリをストレージに使っていますので故障する率は少ないと思います。

●パスワードは印刷して紙で保存
パスワードなどをパソコンに保存していると、パソコンが壊れてハードディスクの内容が消えた時にいろいろなサービスが使えなくなります。パスワードは印刷して紙で保存しておくことをオススメします。セキュリティ上は、パソコンの中のパスワードは消しておくことが望ましいのですが・・・。海外旅行でパスポートを無くすとたいへんなことになりますが、パソコンにとってパスワードは同じような重要さを持っています。特に、ネット上の金銭に関わるサービスを使う場合は、大文字小文字や数字、記号が入った複雑なパスワードにしてください。

【シニアのためのスマホ超入門講座】
第1話 ネット社会はどのようにして出来たか
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/07/no1/
第2話 インターネットの始まりはきな臭い
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/09/no2/
第3話 コンピュータが丸ビルから手のひらの大きさになるまで
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/08/16/no3/
第4話 スマホはひとりの若者の夢想から始まった
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第5話 スマホとパソコンはどう違うの?
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/09/05/no5/
第6話 スマホやパソコンの使い方の極意
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/09/08/no6/
第7話 スマホにも戸締まりが必要だ
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/09/12/no7/
第8話 スマホはこんなに便利
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/10/10/no8/
第9話 Facebookのススメ
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2020/12/26/facebook/
第10話 サイバーセキュリティのお話
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2021/03/20/taisaku/
第11話 パソコンやインターネットを生み出したカウンターカルチャー
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2021/06/26/culture/
第12話 ビデオ会議システム「Zoom」のお話
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2021/07/08/zoom/

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