▶宝樹院の太平洋戦争の慰霊碑

宝樹院の阿弥陀堂の右の石段を登ったところに1994(平成6)年に建立された太平洋戦争の戦没者の慰霊碑があります。鈴木さんの文章を読み直してお参りをしてきました。(廣瀬)
【子どもの頃の忘れ難い思い出】
https://daido-net.sakura.ne.jp/wp/2022/03/24/sensou/
墓誌には戦没者の名前と戒名が彫られていました。名前の下に書いてある年齢を見ると、ほとんどが20代で、昭和初期には30軒足らずしかなかった大道で24人の若者が命を落としていました。志半ばで亡くなった若い人たちの無念さ、その親御さんたちの悲しみを思うと胸が痛くなります。
ウクライナでの戦争は、今なお終わりの見えないまま、多くの命を奪い続けています。イスラエルやその周辺でも、毎日のように子どもたちや罪のない市民が犠牲になり、若い兵士たちが戦場に倒れています。
戦争は、理屈や正義を語っていても、結局は人が人を殺す行為に他なりません。そこに残るのは、破壊された街、引き裂かれた家族、そして癒えることのない深い悲しみだけです。
どんな理由があろうとも、武力によって他者を屈服させようとする行為は、決して正当化されるものではありません。私たちは過去の戦争から何を学んできたのでしょうか。平和を望みながら、また同じ過ちを繰り返してはいないでしょうか。
今この瞬間にも、誰かが銃を向け、爆撃が行われ、未来ある命が失われている――その事実を、私たちは見過ごしてはなりません。
人間にとって、戦争は決して解決の手段ではなく、むしろ人類が最も避けるべき「絶対悪」です。
一刻も早く、この愚かな戦争が終わり、すべての人々が安心して暮らせる日常を取り戻せることを、心から願わずにはいられません。




