▶大道のお庚申様
大道のお庚申様です。青面金剛尊と書いてあります。寛政七年正月八日と刻まれています。1795年ですから、今から225年前に作られたものです。
青面金剛尊は、庚申講の本尊として知られ、三尸(さんし)を押さえる神と言われています。中国の民間信仰の道教が起源のようで、人間の体内には三尸という3種類の悪い虫が棲みついていて、人が寝ている間に、その人の悪事をすべて天帝(中国の神様)に報告に行くという言い伝えがあるそうです。
そのため、三尸が活動するとされる庚申の日(六十日に一度)の夜は、眠ってはならないとされ、庚申の日の夜は人々が集まって、徹夜で過ごすという「庚申講」の風習があったそうです。庚申の日(かのえさるのひ)なので、見猿聞か猿言わ猿の三猿が彫られているのですね。私が小さい頃は、大道でも庚申講が行われていました。祖父母の話などを聞きますと、村人のコミュニケーションの場だったようです。葉山の方では、まだ行われているところがあるようです。(廣瀬)
https://ja.wikipedia.org/wiki/青面金剛