▶お彼岸に咲く彼岸花
今年も彼岸花が咲きました。六十年以上見ていますが、お彼岸までに咲かなかったことはありません。この花は決して歴(こよみ)を忘れません。白が先に咲いて、しばらくすると赤が咲き始めます。
彼岸花には獣が嫌う毒があるようでモグラなどの被害を防ぐために田んぼのあぜ道に植えられたそうです。人が踏み入れない山には彼岸花はないと父から聞いたことがあります。散歩をしていて荒れ地に赤い彼岸花を見ると、ここにも昔、人が住んでいたのかなと思います。500万本の彼岸花が咲くことで有名な埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園(きんちゃくだまんじゅしゃげこうえん)も人が50年以上前に植えたものだそうです。
https://toyokeizai.net/articles/-/238860
彼岸花は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれます。サンスクリット語ではmanjusakaと書くそうで漢字は当て字なんですね。天界に咲く花という意味で、おめでたいことが起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ているそうです。彼岸花が必ずお彼岸に間に合うように咲くのは、人智を超えた何か深い意味があるのかもしれませんね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒガンバナ