▶レジ袋からエコバッグへ

30年以上も通っている老舗の和菓子屋さんがあります。いつものように豆大福を包んでもらってお金を払おうとしましたら、90歳に近いおばあちゃんに、「レジ袋が有料になりましたから、今度来るときには、袋を持ってきてくださいね」と言われました。

高校の文化祭のとき、紙をたくさん使うので、広告などの裏紙を使っていると、経済を学んでいた同級生に、「そんなことでは経済が発展しないよ。どんどん捨てて、新しい紙を買って経済を回さなければ世の中は良くならないよ」と言われました。その言葉にずっと違和感を持っていました。

「貧乏な人は、少ししかモノを持っていない人でなく、いくらでも欲しがって、どれだけあっても満足しない人のことだ」とウルグアイのムヒカ元大統領の言葉です。新しい紙をどんどん買うということは、まさに欲しいモノを無限に手に入れようとすることではないでしょうか。

プラスチック製レジ袋の有料化は、暮らしぶりを見直すきっかけになります。レジ袋がない昔は買い物かごを普通に使っていました。今ではエコバッグが使われ始めています。おばあちゃんの言葉を聞いて、モノを大切にすることの大切さに気付かされました。長年の違和感が解消されたような気がしました。(5月8日 廣瀬)

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